出産までに実際にかかった費用と医療費控除での還付金まとめ

子育て

出産までに実際にかかった費用と医療費控除での還付金まとめ

初めての妊娠!日々変わる体調や身体の変化についても気になることばかりですが、このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?

出産って、実際いくらお金かかるの?いろんな手当もあるようだけど・・・

雑誌などに「妊娠・出産でもらえるお金」など特集は組まれていますが、生まれるまでの健診やその後の医療費控除で実際にいくら戻ってくるのか?など含め、実際に手出しがいくら必要かはなかなかどこにも書いてありませんよね。

出産に伴う助成や保険金額などは居住地や各家庭の事情で異なりますが、一例として、私の第1子出産時の実際にかかった費用をお伝え出来ればと思います。

出産した年に支払った医療費総額と還付金まとめ

①妊娠・出産で支払った費用  ¥198,710(A+B-C)

【内訳】
A.妊婦健診費用    ¥127,290
B.出産費用      ¥515,420
C.出産一時金     ▲¥444,000

②その他その年に支払った医療費 ¥49,782(※)

※全てが妊娠・出産関連の医療費ではありませんが、③の計算上必要な数字なので、これも含めて計算しております。なお内訳は「産後1ヶ月健診(保険適用外)」「予防接種(任意のロタ)」などほぼ産後関連が占めています。

③医療費控除額 ¥148,492

④医療費控除で還付された金額  ¥30,150

最終的な支出総額=¥218,342
(①+②ー④)

各数字の出し方について、この後詳しく説明していきます。

前提:Ami、妊娠〜出産の環境

出産に関する費用は居住地(自治体の助成、産婦人科の設定している健診の定価)や里帰りの有無にもよるので、前提としてうちがどういう条件だったかをお伝えしますね。

  • 東京都文京区在住、妊婦健診は文京区のクリニック
  • 里帰り出産(某「翔んで!○玉」県)
  • フルタイム正社員→産休・育休取得
妊婦健診の費用助成

そもそも妊婦健診・出産には健康保険が適用されません。その為全額実費精算となりますが、自治体によって検診費用の助成を受けることが出来ます。助成金額や内容は自治体に寄るため、お住いの役所の子育て支援課などへ問い合わせるのが早いです。

まず妊娠が発覚し(多くの場合は)産婦人科で胎児の心拍が確認出来た段階で、お医者様から「母子手帳をもらってください」と話があるかと思います。文京区の場合は、区役所で母子手帳をもらうタイミングで妊婦健診の助成券も交付されました。この助成券(クーポン)をもらうと、次回からの定期妊婦健診費用が割引になります。

なお助成券を使っても検診費用が必ずしも全額無料になるわけではありません。各病院やクリニックが設定している検診費用から、助成券(クーポン)の分が差し引かれた金額が実費精算となります。

①妊娠・出産で支払った費用

A.妊婦健診費用

上記「① A.妊婦健診費用」で記載している通り、妊娠確定(心拍確認まで)の診察2回と、妊婦健診14回の費用全て合計して約12万7,290円でした。

※私の場合、里帰り先の分娩予定病院で分娩予約時に診察が必要だったので、その診察費用として健診が1回多く含まれています。

これら全て保険適用外・・・ 
都内なのでクリニックがもともと設定している価格が高いこともありますが、なかなかの出費でした。

同じ23区でも別の区に住んでいる友達はもっと安かったそうなので、病院や自治体によってこの費用は変わると思います。

内容金額(円)補足
妊娠確認(都内クリニック)10,800
妊娠確定(都内クリニック)7,700
妊婦健診1回目9,100助成(クーポン)あり
妊婦健診2回目8,000助成(クーポン)あり
分娩予定先での健診5,400助成券なし
妊婦健診3回目5,690助成(クーポン)あり
妊婦健診4回目9,700助成(クーポン)あり
妊婦健診5回目8,010助成(クーポン)あり
妊婦健診6回目5,290助成(クーポン)あり
妊婦健診7回目6,700助成(クーポン)あり
妊婦健診8回目6,500助成(クーポン)あり
妊婦健診9回目5,000助成(クーポン)あり
妊婦健診10回目8,000助成券なし(※)
妊婦健診11回目8,600助成券なし(※)
妊婦健診12回目7,600助成券なし(※)
妊婦健診13回目7,600助成券なし(※)
妊婦健診14回目7,600助成券なし(※)
合計127,290

出産までの健診にも結構お金がかかるんだなあ・・・

B.出産費用

里帰り先の産院では、初産婦の経膣分娩(4泊5日の入院)の定価が49万円
それに加え、入院中に処方された薬(鉄剤や便秘薬)、その他医療措置の費用を合わせて、出産費用の合計は¥515,420となりました。

C.出産一時金

上記Bのうち、¥444,000(※)が出産一時金で補填され、代理受け取り制度を利用したため、病院の窓口で直接支払った費用は¥71,420(=¥515,420-¥444,000)でした。

※私の場合、加入している健康保険組合にて通常の出産一時金に対して付加金2万円の追加給付があり、44万円となりました。

②その他その年に支払った医療費

出産した年は、妊婦健診・出産以外に次のような医療費の出費がありました。妊娠中は肌荒れや便秘などのマイナートラブルもあり一般の診療を受診したり、産後は子供の健診や予防接種などで出費がありました。

内容金額(円)補足
妊娠中婦人科受診2,640保険適用
内科受診1,400保険適用
皮膚科受診1,300保険適用
産後1ヶ月健診費用6,900保険適用外
ロタ予防接種(1回目)12,501任意接種
ロタ予防接種(2回目)12,501任意接種
その他(薬代やその他の細々とした診察)12,540保険適用
合計49,746

③医療費控除額

そもそも医療費控除とはものすごーくざっくり言うと、

その1年で支払った医療費(家族全員分の合計)が一定額を超える場合、支払った費用の一部が返ってくる

というものです。もちろん、妊娠・出産にかかった費用についてもこの医療費控除の対象となりますので、確定申告をすれば、支払ったお金の一部が手元に返ってきます。

通院にかかるタクシー代も医療費控除の対象・・・ですが「支払ったお金”全額”が戻ってくる」わけではありません!

ここでいう「家族」の範囲や「一定額」について、また「医療費控除の対象となる費用」については、”医療費控除 出産”等で検索するとわかりやすいサイトが出てくるので調べてみてください。

そして医療費控除できる金額は次のように求めます。

医療費控除額の算出方法

支払った医療費の合計 - 助成や保険などで補填される額の合計 - 10万円

我が家の場合は、
 支払った医療費の合計=¥692,492
 助成や保険などで補填される額の合計=¥444,000
でしたので、¥692,492ー¥444,000ー¥100,000=¥148,492が医療費控除額となりました。

この10万円は「最低これ以上かかったよね(これより安かったなら控除する必要ないよね)」という閾値のようなもので、固定の計算式となります。

これはあくまで「医療費控除」の金額なので、これがまるまる返金されるわけではありません。

「控除」というのは、この金額を「本来課税対象となる金額から差し引いて計算してあげますよ」、ということであり、これを確定申告することで、すでに支払っている所得税で多く支払っていた分が返金されることになります。

④医療費控除で還付される金額

で、気になるのは「じゃあ実際いくら返してもらえるの?」ということですよね。

還付される金額は、所得税率によって計算が変わります

還付金額 = 医療費控除額 × 所得税率

https://hoken-all.net/birth/tax-return.html

医療費控除は「所得税が大きい」人で確定申告した方が還付される金額が大きくなるため、所得が多い主人の方で確定申告を行いました。

主人の「所得税率は20%」だったため、還付金額は次の通り。

医療費控除額¥148,492 × 所得税率20% = 約3万

つまり「約25万円の医療費支出に対し、約15万円を確定申告で医療費控除したことで、約3万円が還付された」ということです。

まとめ

産後落ち着いてから「そういえば医療費控除ってどれくらいお金返ってくるんだろう・・・確定申告って初めてだし、面倒な割りにあんまり返金されないならやらなくてもいいかなー」という気持ちでいた私。

ネットで医療費控除に必要な書類作成ができたので、隙間時間に計算してみたところ約3万円が返ってくるとわかり、いそいそと確定申告を行いました。

かかった費用が全て返ってくるわけじゃないけど、数万円返ってくるならやった方がお得! 医療費控除だけならWEBで書類を作って印刷し、確定申告会場に持っていくだけなので簡単ですよ。

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